ウイスキーグラスの種類|テイスティンググラス・ロック・タンブラー

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最終更新 2026-09-30

目次
  1. 早見表
  2. グレンケアンとは
  3. コピータ
  4. ロックグラスとタンブラー
  5. グラスの形と香りの感じ方
  6. 買うときに見るところ
  7. 出典

ウイスキーグラスは、香りをかぐテイスティンググラス(グレンケアンやコピータ)、氷を入れるロックグラス、炭酸水で割るハイボール用のタンブラーに大きく分かれます。ニッカウヰスキーは、ストレートとトワイスアップにはテイスティンググラスか小ぶりのワイングラス、オン・ザ・ロックにはロックグラス、ハイボールと水割りにはタンブラーを使う手順を示しています。

早見表

種類形主な飲み方容量の例(製造元の公式値)
グレンケアン脚がなく、丸い胴から口がすぼまるチューリップ形ストレート、トワイスアップ200ml(高さ115mm)
コピータ脚付きで、口がややすぼまるストレート、ブレンダーの官能評価170ml(高さ150mm)
ロックグラス背が低く、口の広い円筒形オン・ザ・ロック330cc(木村硝子店「700 10oz オールド」)
タンブラー背が高い円筒形ハイボール、水割り335cc(木村硝子店「700 12oz タンブラー」)

グレンケアンとコピータの値は製造元グレンケアン・クリスタルの製品ページ、ロックグラスとタンブラーの値は木村硝子店の直営ストアの製品ページによります。

グレンケアンとは

グレンケアンは、スコットランドのグレンケアン・クリスタル社が作るウイスキー用のグラスです。同社は1981年にレイモンド・デビッドソンが創業した家族経営の会社で、このグラスは2001年に発売されました。

同社の説明によると、ブランデーやシャンパン、ワイン、ビールにはそれぞれのグラスがある一方、ウイスキーはさまざまな器で出されていました。デビッドソンはシェリーの試飲に使う伝統的なノージンググラス(コピータ)に近く、バーでも扱える丈夫なグラスを考え、マスターブレンダーたちの助言を受けて形を詰めました。35mlを注ぎ、水を加える余地も残す前提の設計です。すぼまった口は飲みやすさと香りを集めることを、幅の広い胴は色を見ることを、厚い底は手で包むように持つことを目的にしていると同社は説明しています。同社はこのグラスが女王賞(イノベーション部門)を受けたとしており、英語版の Wikipedia は受賞を2006年、選定に協力したのをスコットランドの大手ウイスキー会社5社のマスターブレンダーとしています。

製品ページの仕様は、容量200ml、高さ115mm・幅66mm、重さ130g、素材は鉛を含まないクリスタルガラスです。スコッチウイスキー協会(SWA)の資料は、チューリップ形のため香りがグラスの中にたまり、底のふくらみが色を見るレンズになると説明しています。

コピータ

コピータは、SWAの資料によると、スペインでシェリーの試飲に使われてきたグラスが原型で、マスターディスティラーやブレンダーに広く使われています。SWAは、口がややすぼまって香りが集まり、手で包んで温めることもできると説明しています。

グレンケアン・クリスタルも「グレンケアン コピータ」を作っています。同社は、国際的な品評会インターナショナル・スピリッツ・チャレンジの会場でマスターブレンダーから、研究室での分析に使える鉛を含まないクリスタルのグラスを頼まれたのが始まりと説明し、世界の蒸溜所で研究室の道具として広く使われているとしています。仕様は容量170ml、高さ150mm・幅60mm、重さ102gで、脚を長めにして液体を確かめやすくしたとしています。

ニッカウヰスキーのトワイスアップの手順は、テイスティンググラスか小ぶりのワイングラスにウイスキー30mlと常温の水30mlを合わせるものです。ほかの飲み方はスコッチの飲み方、最初の1本の選び方は初めてのシングルモルト、開けた瓶の扱いはウイスキーの保存方法にまとめています。

ロックグラスとタンブラー

SWAの資料は、オン・ザ・ロックや、オールドファッションド、ウイスキーサワーなどのカクテルに使うグラスを「ウイスキータンブラー」、ハイボールなど割って飲むロングドリンクに使うグラスを「ハイボールグラス」と呼んでいます。日本語では呼び方がずれており、ニッカウヰスキーはオン・ザ・ロックに使うグラスをロックグラス、ハイボールや水割りに使うグラスをタンブラーと書いています。木村硝子店の商品名では、ロックグラスは「オールド」です。

ニッカウヰスキーのオン・ザ・ロックの手順は、ロックグラスにできるだけ大きな氷を入れてウイスキーを注ぐものです。ハイボールは、タンブラーいっぱいに氷を詰めてウイスキーを注ぎ、ウイスキー1に対して炭酸水3を基準に好みで調整するとしています。

木村硝子店の「700」シリーズで比べると、「10oz オールド」は容量330cc・口径85mm・高さ97mm、「12oz タンブラー」は容量335cc・口径72mm・高さ131mmです。容量はほぼ同じで、ロックグラスは口が広く背が低く、タンブラーは口が狭く背が高い形です。

グラスの形と香りの感じ方

SWAの資料は、改まったテイスティングには香りを集めて鼻に向けるよう設計されたグラスがよいとし、場面に合わせてグラスを選ぶことでウイスキーの満足度に大きな違いが出ると書いています。グレンケアン・クリスタルも、すぼまった口が香りを集めると説明しています。

グラスの形で香りの感じ方が変わるかを調べた研究は、ワインで行われています。米国の醸造学会誌 American Journal of Enology and Viticulture に2012年に載った研究は、同じゲヴュルツトラミネールのワインを5種類の形のグラスに注ぎ、液面の上の空気の成分がグラスの形と注いでからの時間によって有意に異なったと報告しました。香りの強さの評価では、注いだ直後はグラスの形の影響が小さく、5分後と10分後には影響が大きくなりました。

2015年に分析化学の学術誌 Analyst に載った研究は、ワインから立ちのぼるエタノールの蒸気を画像にする装置で、ワイングラス、カクテルグラス、ストレートなグラスを比べました。13℃のワインを入れたワイングラスでは、縁の近くにエタノール濃度の高い輪ができ、中央の濃度は相対的に低くなりました。

どちらもワインの研究です。論文データベース PubMed で「glass shape whisky aroma」を検索した結果は0件でした(2026年9月)。ワインでは、グラスの形で液面の上の成分やエタノール蒸気の分布が変わることが示されていますが、ウイスキーの味がどう変わるかを直接確かめた研究ではありません。

買うときに見るところ

  • 容量と注ぐ量:製品の容量と、設計上注ぐ量は別です。グレンケアンは容量200mlで、注ぐ量は35mlを想定しています。
  • オンスの数字:1液量オンスは、米国国立標準技術研究所(NIST)の換算表で29.57mlです。木村硝子店の「10oz オールド」は330cc、「4oz オールド」は100cc、「12oz タンブラー」は335ccで、オンスの数字をそのまま換算した値(約296ml、約118ml、約355ml)とは一致しません。容量は商品名のオンスではなく、容量の欄で確かめます。
  • 素材と洗い方:グレンケアン グラスは鉛を含まないクリスタルで、製造元は食器洗い機に対応するとしています。木村硝子店の700シリーズはソーダガラスのハンドメイドで、直営ストアは、扱う多くのグラスが食器洗い機、電子レンジ、温かい飲み物に対応していないと注記しています。
  • 同じ名前の別製品:製造元の製品一覧には、グレンケアン グラスのほかに、コピータ、ミキサー、ジン用のゴブレット、カット入りのグレンケアンが並びます。形と容量はそれぞれの製品ページで確かめます。
  • 英語の呼び方:SWAの資料では、whisky tumbler はオン・ザ・ロックなどに使うグラス、highball glass はハイボールなど割って飲むロングドリンクに使うグラスです。輸入品の商品名で「タンブラー」とあっても、日本語のタンブラーと形が同じとは限りません。

出典

  • https://www.nikka.com/discover/enjoy/
  • https://www.scotch-whisky.org.uk/media/1714/swa-tasting-toolkit_2020.pdf
  • https://whiskyglass.com/the-glass/
  • https://whiskyglass.com/about/
  • https://whiskyglass.com/product/glencairn-glass/
  • https://glencairn.com/product/glencairn-glass/
  • https://whiskyglass.com/product/glencairn-copita/
  • https://whiskyglass.com/the-glencairn-copita/
  • https://whiskyglass.com/shop-home/
  • https://zizi.kimuraglass.jp/products/6791
  • https://zizi.kimuraglass.jp/products/530
  • https://zizi.kimuraglass.jp/products/532
  • https://www.nist.gov/pml/owm/approximate-conversions-us-customary-measures-metric
  • https://www.ajevonline.org/content/63/4/515
  • https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25756409/
  • https://en.wikipedia.org/wiki/Glencairn_whisky_glass

家で試すなら

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  • 割り材強炭酸水氷を詰め、酒を冷やしてから炭酸を静かに。混ぜるのは縦に一回だけ。Amazonで探す ↗広告
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よくある質問

グレンケアンとは何ですか。
スコットランドのグレンケアン・クリスタル社が作るウイスキー用のグラスで、2001年に発売されました。同社によると、創業者レイモンド・デビッドソンがシェリーの試飲用グラス(コピータ)に近い形を考え、マスターブレンダーの助言を受けて仕上げました。容量は200mlで、35mlを注いで水を加える前提で設計されています。
ロックグラスとタンブラーの違いは何ですか。
ニッカウヰスキーは、オン・ザ・ロックにロックグラス、ハイボールと水割りにタンブラーを使う手順を示しています。木村硝子店の700シリーズでは、10oz オールドが容量330cc・高さ97mm、12oz タンブラーが335cc・高さ131mmで、容量はほぼ同じでも形が違います。SWAの資料では、英語の whisky tumbler はオン・ザ・ロックなどに使うグラスを指します。
グラスの形でウイスキーの味は変わりますか。
ウイスキーで確かめた研究は、PubMedで「glass shape whisky aroma」を検索した範囲では見つかりませんでした(2026年9月)。ワインでは、2012年の研究が、グラスの形と注いでからの時間で液面の上の香りの成分が有意に異なり、香りの強さの評価は注いで5分後と10分後に形の影響が大きくなったと報告しています。SWAとグレンケアン・クリスタルは、口のすぼまったグラスが香りを集めると説明しています。

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