WHISKYWORLD / ガイド

ガイド・用語解説

スコッチウイスキーの用語や分類を、収録データにもとづいて解説します。蒸溜所や銘柄を調べる前の下地としてお使いください。

蒸溜所と銘柄

アードベッグの種類|10年・ウーガダール・コリーヴレッカン・アン・オー
アードベッグの定番は、年数表記のある10年とウィー・ビースティー5年、年数表記のないウーガダール、コリーヴレッカン、アン・オーで、2026年9月には15年のトゥルーダーニッシュが加わりました。違いは主に樽と度数で、10年…
アランとマクリームーアの違い
アランとマクリームーアは、どちらもアラン島ロックランザ村のロックランザ蒸溜所で造られたシングルモルトで、マクリームーアはそのピーテッド版です。マクリームーア10年は20ppmのピーテッド麦芽で造られていて、ロックランザは…
ブルイックラディ・ポートシャーロット・ロッホインダール・オクトモアの違い|ピート値
ブルイックラディ、ポートシャーロット、ロッホインダール、オクトモアは、アイラ島のブルイックラディ蒸溜所が造るシングルモルトです。4銘柄は麦芽に付けるピートの量で分けられていて、公式FAQはブルイックラディをノンピート、ポ…
エドラダワー・バレッヒェンの違い|ピート50ppmと樽の使い分け
エドラダワーとバレッヒェンは、どちらもエドラダワー蒸溜所で造られるシングルモルトです。バレッヒェンはフェノール値50ppm以上の麦芽で造るヘビーピーテッド原酒で、熟成の樽もエドラダワーがシェリー樽を優先するのに対し、バレ…
グレンリベットとグレンフィディックの違い|創業・所有・定番12年
グレンリベットとグレンフィディックはどちらもスペイサイドの蒸溜所で、グレンリベットは1824年に製造免許を取ったペルノ・リカール傘下の蒸溜所、グレンフィディックは1887年に蒸溜を始めたウィリアム・グラント&サンズの蒸溜…
グレンモーレンジィの種類|オリジナル・ラサンタ・キンタ・ルバン・ネクター
グレンモーレンジィの定番は、バーボン樽だけで熟成する「オリジナル 12年」と、バーボン樽の原酒を別の樽と組み合わせる「ラサンタ 15年」(オロロソ・シェリー樽)、「キンタ・ルバン 14年」(ルビーポートの樽)、「ネクター…
ジョニーウォーカーの種類|ラベルの色ごとの区分・年数・度数
ジョニーウォーカーのラベルの色は商品名で、色ごとに年数表記の有無と原酒の組み合わせが違います。日本で流通する主なラベルのうち、グリーンラベル15年だけがモルト原酒のみのブレンデッドモルト(43%)で、レッドラベル、ブラッ…
ブレンデッドのキーモルトとは|公式が名前を挙げている構成原酒
キーモルトは、ブレンデッドウイスキーの香りや味わいの中心になるモルト原酒を指す呼び名です。英国のスコッチウイスキー規則2009には定義がない言葉で、ブランドの所有企業や日本で販売する会社が、ブレンドの要になる蒸溜所を説明…
ラフロイグ・ラガヴーリン・アードベッグの違い|南岸キルダルトンの3蒸溜所
ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグは、アイラ島南岸のポートエレン村から東へ延びる海沿いの道に、この順で並ぶ3つの蒸溜所です。所有企業はラフロイグがサントリー・グローバル・スピリッツ、ラガヴーリンがディアジオ、アードベ…
ラフロイグの種類|10年からカスクストレングスまで樽と度数を比較
ラフロイグの定番は、元バーボン樽で熟成する10年を基準に、小さな樽で二度目の熟成をするクオーターカスク、複数の樽の原酒を新樽で仕上げるセレクト、7〜21年の原酒を合わせるロア、3種類の樽を順に使うトリプルウッド、加水しな…
ロッホローモンド・インチマリン・インチモーンの違い
ロッホローモンド、インチマリン、インチモーンは、スコットランドのアレクサンドリアにある同じロッホローモンド蒸溜所の銘柄で、使うスチルの組み合わせとピーテッド麦芽の使い方で造り分けています。公式は、ストレートネックとスワン…
マッカランの種類|シェリーオーク・ダブルカスク・トリプルカスクの違い
ザ・マッカランの12年は、樽の組み合わせによって「シェリーオーク」「ダブルカスク」「トリプルカスク」の3系統に分かれます。シェリーオークはシェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽が主体、ダブルカスクはシェリーでシー…
マノワーズ・マノスウォードの違い|アナンデールのピートと単一樽
アナンデール蒸溜所は、ピートを使わない原酒を「マノワーズ」、ピーテッドの原酒を「マノスウォード」の名で瓶詰めしています。どちらもヴァッティングせず1樽ずつ出すため、定番の年数表記品はなく、度数や樽はリリースごとに違います…
スコッチの新しい蒸溜所とは|キルホーマンなど2005年以降の14か所
このサイトの収録では、2005年以降に創業した稼働中のスコッチ蒸溜所は14か所で、最も早いのは2005年12月に原酒を造り始めたダフトミルとキルホーマン、最も新しいのは2018年10月に初めて蒸溜したアードナッホーです。…
ボトラーズとは|オフィシャルボトルとの違いと独立瓶詰業者の例
オフィシャルボトルは蒸溜所を所有する会社が自ら瓶詰めした商品で、ボトラーズ(独立瓶詰業者)の商品は、蒸溜所から樽や原酒を買い取った別の会社が自社の名前で瓶詰めしたものです。同じ蒸溜所の原酒でも瓶詰めする会社が違えば別の商…
復活した閉鎖蒸溜所とは|ポートエレン・ブローラ・ローズバンク
ポートエレン、ブローラ、ローズバンクは、1980〜90年代に操業を止めたのち、その後の所有企業が設備を建て直して蒸溜を再開したスコッチの蒸溜所です。再開はブローラが2021年5月、ローズバンクが2023年6月、ポートエレ…
複数の銘柄を出しているスコッチの蒸溜所一覧
スコッチには、1つの蒸溜所が名前の違う銘柄を2つ以上出している例があります。多くはピートの強さ(麦芽のフェノール値)で分けていて、スプリングバンクのように蒸溜回数まで変えている蒸溜所もあります。このページでは、当サイトで…
スコッチ蒸溜所の親会社とは|ディアジオ29件、ペルノ・リカール11件
スコッチの蒸溜所の多くは、ディアジオやペルノ・リカールなどの大手酒類グループが所有しています。このサイトが稼働中として収録している109件では、ディアジオが29件、ペルノ・リカールが11件で、2件以上を持つ15グループの…
スプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼルバーンの違い|ピートと蒸溜回数
スプリングバンク、ロングロウ、ヘーゼルバーンは、どれもキャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所で造られるシングルモルトです。3銘柄は、麦芽に付けるピートの量(8〜10ppm・50〜55ppm・0ppm)と蒸溜回数(2回半…
トバモリー・レダイグの違い|ピート2ppmと35ppmの造り分け
トバモリーとレダイグは、どちらもマル島のトバモリー蒸溜所で造られるシングルモルトです。分けているのは麦芽のピートの強さで、トバモリーはフェノール値が最大2ppmの麦芽、レダイグは最小35ppmの麦芽を使います。
トマーティンとク・ボカンの違い|15ppmのピートと冬の1週間
トマーティン蒸溜所は、ふだんはピートを使わない麦芽で「トマーティン」を造り、毎年冬の1週間だけ15ppmのピーテッド麦芽で「ク・ボカン」を造っています。2つの銘柄を分けているのは、麦芽のピートの有無と蒸溜する時期です。
トミントールとオールドバランテュランの違い
トミントールとオールドバランテュランは、スペイサイドの同じトミントール蒸溜所の銘柄で、オールドバランテュランは公式がヘビーピートと説明するピーテッドの銘柄です。蒸溜所の通常の原酒はピートを使わず、ピーテッド麦芽はフェノー…

ラベルの規則

輸入ウイスキーの日本語表示とは|項目ごとの根拠になる日本の法令
日本で売られている輸入ウイスキーの日本語の表示は、酒類業組合法(酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律)と、食品表示法に基づく食品表示基準(内閣府令)という日本の2つの決まりに基づくもので、品目、アルコール分、内容量、輸…
スコッチのラベル表示ルールとは|法令と協会指針の主な決まり
スコッチウイスキーのラベル表示は、英国の法令 The Scotch Whisky Regulations 2009(以下SWR)が主なルールを定めています。区分名を容器の正面に書くこと、附則1の蒸溜所名をブランド名に使え…
スコッチの区分名表示とは|5区分の名前をラベルにどう書くか
スコッチウイスキーは、シングルモルト、シングルグレーン、ブレンデッドモルト、ブレンデッドグレーン、ブレンデッドの5つの区分のどれかに属し、その区分名を容器の正面に書くことが、英国の法令 The Scotch Whisky…
蒸溜所名・地域名をラベルに書ける条件とは|ボトラーズの扱い
スコッチのラベルで、法令に載る蒸溜所名をブランド名として、またはブランド名と同じような位置や目立ち方で使えるのは、中身をその蒸溜所で全量蒸溜した場合だけです。地域名も同じ考え方で、キャンベルタウン・アイラ・ハイランド・ロ…
スコッチと名乗れる条件とは|名乗れないウイスキーと紛らわしい表示
スコッチと名乗れるのは、英国の The Scotch Whisky Regulations 2009 が定める条件をすべて満たすウイスキーだけです。スコットランドの蒸溜所で蒸溜し、スコットランド国内で容量700リットル以…
ピュアモルトとは|スコッチで使えない語と代わりの区分名
ピュアモルトは、2009年の規則ができる前にスコッチのラベルで区分名のように使われていた表示で、今はスコッチの表示・販売・広告に使えません。2つ以上の蒸溜所のシングルモルトを混ぜたスコッチは、区分名「Blended Ma…
シングルモルトと名乗れる条件とは|蒸溜所・原料・蒸溜器・瓶詰め
「シングルモルト・スコッチウイスキー」と名乗れるのは、スコッチウイスキーの条件を満たしたうえで、1つの蒸溜所で、水と大麦麦芽だけを原料に、ポットスチルで蒸溜したものです。瓶詰めもスコットランドの中に限られ、2012年11…

種類と分類

用語

ウイスキー度数40%・43%・46%の違い|最低度数と171本の分布
スコッチウイスキーの瓶詰め度数の下限は40%で、英国の The Scotch Whisky Regulations 2009(2009年スコッチウイスキー規則)が定めています。43%と46%には法律上の決まりがなく、43…
スコッチの熟成年数表記とNAS
ウイスキーのラベルにある「12年」「18年」は、中身の熟成年数を示す表示です。スコッチの場合、この数字の読み方は法律で決まっていて、原酒の平均でも最長でもなく、使われた原酒のうち最も若いものの年数を指します。このページで…
ウイスキーの着色とは|スコッチで足してよいのは水とカラメルだけ
スコッチウイスキーに加えてよいのは、水とプレーンカラメル(E150a)だけです。カラメルは製品の色をバッチごとにそろえる目的で使われ、甘味や香りをつける目的では使えません。
カスクストレングスとは|樽出しの度数と瓶詰め前の加水
カスクストレングスは、熟成を終えた原酒を樽から出したあと、水を加えて度数を下げずに瓶詰めしたウイスキーです。通常の製品は瓶詰めの前に水を加えて40%、43%、46%などに度数を整えますが、カスクストレングスはこの加水をし…
蒸溜所名の読み方とは|ブナハーブン、オーヘントッシャン、ブルイックラディ
読みにくいスコッチの蒸溜所名も、日本の通販の商品名は多くが1つのカタカナに揃っています。Bunnahabhain はブナハーブン、Auchentoshan はオーヘントッシャン、Glen Garioch はグレンギリーと…
スコッチの用語とは|ラベルと解説でよく見る39語の用語集
スコッチのラベルや解説に出てくる言葉には、法令で意味が決まっている区分名と、業界の慣用で使われる言葉があります。ここでは39語を五十音順に並べ、法令、英国政府公開の製品仕様書、業界誌の説明をもとに定義しています。
ノンチルフィルターとは|冷却濾過をしない理由と白く濁るしくみ
ノンチルフィルター(non-chill filtered)は、瓶詰め前に冷却濾過をしていないことを示す表示です。冷却濾過は低温や加水でウイスキーが白く濁るのを抑える工程で、これをしない蒸溜所には、濁りが出にくい46%前後…
シングルカスクとは|1樽だけの瓶詰めとヴァッティングの違い
シングルカスクは、1つの樽から出した原酒だけを、ほかの樽と混ぜずに瓶詰めしたウイスキーです。シングルモルトの「シングル」は蒸溜所が1つという意味で、店頭で一般に売られているシングルモルトは、同じ蒸溜所の多数の樽を混ぜ合わ…
ヴィンテージ表記とは|ラベルの年号が示す蒸溜年と瓶詰年
スコッチのラベルにヴィンテージとして書かれた年号は、その年に原酒を蒸溜したことを示す蒸溜年です。英国の規則は、蒸溜年を書く場合は中身をすべてその1年に蒸溜した原酒に限り、瓶詰年か熟成年数を同じ視野に並べるよう定めているた…

樽と熟成

カスクフィニッシュ(後熟)とは|ダブルカスク・トリプルカスクの意味
ウイスキーのフィニッシュ(後熟)は、ある樽で熟成させた原酒を、以前にシェリーやポートワイン、ラムなどが入っていた別の樽へ移し、熟成の最後に比較的短い期間さらに熟成させることです。「ダブルカスク」「トリプルウッド」などの語…
ウイスキー樽のサイズとは|バレル・ホグスヘッド・バット・パンチョン
ウイスキー樽の名前は主に容量で呼び分けられ、グレンリベットは主な大きさをバレル(190リットル)、ホグスヘッド(250リットル)、バット(500リットル)の3つとしています。容量が小さい樽ほど、原酒1リットルあたりが接す…
ウイスキー樽の種類とは|ワイン・ポート・ラム・ミズナラ樽と法令の条件
スコッチの樽の種類は、主に前に何を入れていた樽か(シェリー、バーボン、ワイン、ポート、マデイラ、ラム)と、樽材(アメリカンオーク、ヨーロピアンオーク、ミズナラ)で呼び分けます。法令の条件はオーク製で容量700リットル以下…
シェリー樽とバーボン樽の違い
スコッチの説明によく出てくる「シェリー樽」「バーボン樽」「ファーストフィル」は、樽に以前何が入っていたか、樽材、詰めた回数を表す言葉です。このページでは法令が定める樽の条件を確認し、樽材、シーズニング、ファーストフィルと…

製法

産地

キャンベルタウンのウイスキーとは|稼働3蒸溜所と1920年代の衰退
キャンベルタウンのウイスキー(キャンベルタウンモルト)は、キンタイア半島南部の町キャンベルタウンを含む、法令で決められた区域で蒸溜されたモルトウイスキーです。このサイトの収録では、稼働中はスプリングバンク、グレンスコシア…
ハイランドモルトとは|境界線より北の全域と北・東・西の呼び分け
ハイランドモルトは、スコッチウイスキー規則2009が引く境界線より北のスコットランドで蒸溜されたモルトウイスキーです。法令上はスペイサイドや島々もこの地域の内側に入りますが、このサイトではそれらを別に数え、ハイランドとし…
アイランズモルトとは|法令ではハイランドに入る島々の蒸溜所
アイランズモルトは、オークニー諸島やスカイ島など、アイラ島以外の島々にある蒸溜所のモルトウイスキーをまとめて呼ぶ慣用の名前です。スコッチウイスキー規則2009が名前を保護する5つの産地には入っておらず、島々は法令上ハイラ…
アイラモルトとは
アイラモルトは、スコットランド西岸の内ヘブリディーズ諸島に属するアイラ島で蒸溜されたモルトウイスキーの呼び名です。島の名前は英国の Scotch Whisky Regulations 2009 で保護された地名で、ラベル…
ローランドモルトとは|3回蒸溜の伝統と2005年以降の新設蒸溜所
ローランドモルトは、スコットランドを東西に横切る法定の境界線より南で蒸溜されたモルトウイスキーです。このサイトの収録では稼働中の蒸溜所が10か所あり、そのうち6か所は2005年以降に蒸溜を始めた蒸溜所です。
スコッチの産地区分と法令上の地域定義
スコッチの産地は、スペイサイド・ハイランド・ローランド・アイラ・キャンベルタウン・アイランズの6地域に分けて紹介されるのが一般的です。一方、英国の The Scotch Whisky Regulations 2009 が…
スペイサイドモルトとは|稼働47蒸溜所の分布と地域の成り立ち
スペイサイドモルトは、スコットランド北東部で、スコッチウイスキー規則2009が「スペイサイド」と定める範囲で蒸溜されたモルトウイスキーです。範囲は同規則の10条がマリー議会とハイランド議会の選挙区を単位に決めており、この…

飲み方と保存

歴史

買い方