ロッホローモンド・インチマリン・インチモーンの違い
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最終更新 2026-09-29
ロッホローモンド、インチマリン、インチモーンは、スコットランドのアレクサンドリアにある同じロッホローモンド蒸溜所の銘柄で、使うスチルの組み合わせとピーテッド麦芽の使い方で造り分けています。公式は、ストレートネックとスワンネックの2種類のスチル、異なるカットポイント、ピーテッド麦芽とノンピート麦芽の組み合わせで8種類のモルト原酒を造ると説明しています。
蒸溜器はポットスチル8基とコラムスチル3基の計11基です(scotchwhisky.com)。蒸溜所の概要はロッホローモンドにあります。
早見表
| 銘柄 | ピート | 12年に使うスチル | 代表的なボトル |
|---|---|---|---|
| ロッホローモンド | 非公表。公式は12年のフィニッシュに「ほのかなスモーク」と説明 | ストレートネックとスワンネック | ロッホローモンド 12年(46%) |
| インチマリン | 非公表 | ストレートネック | ロッホローモンド インチマリン 12年(46%) |
| インチモーン | 麦芽のフェノール値40ppm(1999年の記事) | ストレートネックとスワンネック | ロッホローモンド インチモーン 12年(46%) |
ロッホローモンド
蒸溜所の主力ブランドです。12年はストレートネックとスワンネックの両方の原酒を、バーボン樽、リフィル樽、リチャー樽の3種のアメリカンオーク樽で熟成し、46%・ノンチルフィルターで瓶詰めしています。1999年5月のWhisky Magazineの記事は、スピリットスチルの取り出しを85%で始めて85%で終えると書いていますが、当時はウォッシュスチル2基とスピリットスチル2基の構成で、現行品の製法と同じかは確認できていません。
日本の正規輸入代理店は株式会社都光で、12年、14年、18年(いずれも46%)、クラシック(40%)などを扱っています。
インチマリン
名前はロッホローモンド湖で最も大きい島、インチマリン島から取っています。scotchwhisky.comは整流板付きのポットスチルで高いカットポイントで取った原酒と説明し、公式は12年をストレートネック・スチルの原酒で造ると説明しています。
1999年の記事はインチモーンを「インチマリンを麦芽フェノール値40ppmで造ったもの」としていますが、インチマリンをノンピートと明記した一次資料は確認できていません。日本では「ロッホローモンド インチマリン 12年」(46%)として輸入されています。
インチモーン
名前はロッホローモンド湖の島の名です。1999年の記事では、インチマリンと同じ造りで麦芽のフェノール値を40ppmにしたものと説明されています。現行品の公式ページにppmの数値はなく、日本の正規代理店は「柔らかなピートスモーク」と説明しています。12年はストレートネックとスワンネックの原酒を組み合わせ、「ロッホローモンド インチモーン 12年」(46%)として輸入されています。
クロフテンギアなど5つの原酒名
蒸溜所にはほかにも原酒ごとの名前があり、一部は2000年代半ばにシングルカスクとして短期間発売されましたが、オフィシャルの現行品はありません。日本の市場での表記は確認できていないため、カタカナは音訳です。
| 名前 | 出典にある造りの違い | 発売の記録 |
|---|---|---|
| クロフテンギア | 麦芽40ppm。ウォッシュスチル2回分とスピリットスチル1回分を混ぜる(1999年の記事)。蒸溜所は最もヘビーピートな原酒としている | 2006年に1996年蒸溜の9年物 |
| クレイグロッジ | 40ppmの麦芽と通常の麦芽を半々にしたマッシュ(1999年の記事) | 2005年から4年物 |
| グレンダグラス | インチマリンと同じスチルで、より広いカットポイントと別の酵母株 | 2005年に5年物、2006年に4年物 |
| オールドロスデュー | ウォッシュスチル1回分とスピリットスチル1回分を混ぜる(1999年の記事) | 2000年頃に生産終了 |
| インチファッド | ヘビーピートのスタイル | 2000年代半ばに短期間 |
オールドロスデューとインチファッドの名は、いまは蒸溜所が原酒のタイプを分ける社内の分類名として使っています。
飲み比べるなら
現行の3銘柄は12年がそろって46%なので、年数と度数を合わせて並べられます。公式の説明にあるスチルとピートの違いで並べると、次の順になります。
1. ロッホローモンド インチマリン 12年:ストレートネックの原酒2. ロッホローモンド 12年:ストレートネックとスワンネックの原酒。公式はフィニッシュに「ほのかなスモーク」があると説明しています3. ロッホローモンド インチモーン 12年:ストレートネックとスワンネックの原酒で、ピーテッドの銘柄。日本の正規代理店は「柔らかなピートスモーク」と説明しています
1と2でスチルの組み合わせが、2と3でピートの扱いが変わります。熟成樽を公式で確認できたのはロッホローモンド12年だけで、ほかの2本の樽はここでは比べていません。
よくある誤解
インチマリン、インチモーン、インチファッドは、湖の島にそれぞれ別の蒸溜所があるわけではありません。どれもアレクサンドリアのロッホローモンド蒸溜所の原酒で、島の名前を銘柄名に使っています。インチファッド島には過去の廃蒸溜所跡がありますが、いまのインチファッドはロッホローモンド蒸溜所の原酒です。
オールドロスデューとインチファッドは現行の定番品ではありません。オールドロスデューは独立瓶詰めでさまざまな年数のものが出ており、古いボトルはオークションに出ることがあります。
出典
- https://www.lochlomondwhiskies.com/pages/distillery
- https://www.lochlomondwhiskies.com/products/12-year-old-single-malt-scotch-whisky
- https://www.lochlomondwhiskies.com/products/inchmurrin-12-year-old-single-malt-whisky
- https://www.lochlomondwhiskies.com/products/inchmoan-12-year-old-single-malt
- https://lochlomondwhiskies.jp/
- https://whiskymag.com/articles/the-bonny-bonny-blend-of-loch-lomond/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1877/loch-lomond/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2050/inchmurrin/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2024/croftengea/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2023/craiglodge/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2033/glen-douglas/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2070/old-rhosdhu/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2048/inchfad/
ロッホローモンド蒸溜所が出している3つの銘柄
ロッホローモンド蒸溜所の現行シングルモルトは、ロッホローモンド、インチマリン、インチモーンの3銘柄です。公式は、ストレートネックとスワンネックの2種類のスチル、カットポイント、ピーテッド麦芽とノンピート麦芽の組み合わせで8種類のモルト原酒を造り分けると説明しています。
| 銘柄 | ピート | 12年に使うスチル | 代表的なボトル | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| ロッホローモンドLoch Lomond | 非公表(公式は12年のフィニッシュに「ほのかなスモーク」と説明) | ストレートネックとスワンネック | ロッホローモンド 12年 | Amazonで探す広告楽天で探す広告 |
| インチマリンInchmurrin | 非公表 | ストレートネック | ロッホローモンド インチマリン 12年 | Amazonで探す広告楽天で探す広告 |
| インチモーンInchmoan | 麦芽のフェノール値40ppm(1999年の記事時点) | ストレートネックとスワンネック | ロッホローモンド インチモーン 12年 | Amazonで探す広告楽天で探す広告 |
家で試すなら
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よくある質問
- インチマリンとロッホローモンドは同じ蒸溜所ですか?
- 同じです。インチマリンもインチモーンも、アレクサンドリアにあるロッホローモンド蒸溜所の原酒で、名前はロッホローモンド湖の島から取っています。日本では株式会社都光が「ロッホローモンド インチマリン 12年」「ロッホローモンド インチモーン 12年」(いずれも46%)の名で輸入しています。
- インチモーンのピートは何ppmですか?
- 1999年5月のWhisky Magazineの記事では、インチマリンと同じ造りで麦芽のフェノール値を40ppmにしたものと説明されています。現行品の公式ページにppmの数値は載っていません。
- クロフテンギアやインチファッドはいまも買えますか?
- オフィシャルの現行品はありません。クロフテンギアは2006年に9年物、インチファッドは2000年代半ばにシングルカスクが短期間発売されたのみで、どちらの名もいまは主にブレンド用の原酒の名前として使われています。