マッカランの種類|シェリーオーク・ダブルカスク・トリプルカスクの違い

本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。

最終更新 2026-09-30

目次
  1. 早見表
  2. シェリーオーク12年
  3. ダブルカスク12年
  4. トリプルカスク12年とファインオーク
  5. シーズニングと樽の大きさ
  6. 蒸溜所と日本の輸入元
  7. 買うときに見るところ
  8. 出典

ザ・マッカランの12年は、樽の組み合わせによって「シェリーオーク」「ダブルカスク」「トリプルカスク」の3系統に分かれます。シェリーオークはシェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽が主体、ダブルカスクはシェリーでシーズニングしたアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽、トリプルカスクはその2種類にアメリカンオークの元バーボン樽を加えた構成で、日本の輸入元サントリーの製品情報では3本とも700ml・アルコール分40%です。

早見表

製品名(サントリーの表記)公式が説明する熟成樽バーボン樽日本での度数・容量
ザ・マッカラン シェリーオーク12年シェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽が主体説明になし40%・700ml
ザ・マッカラン ダブルカスク12年シェリーでシーズニングしたアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽説明になし40%・700ml
ザ・マッカラン トリプルカスク12年シェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽、アメリカンオークの元バーボン樽あり40%・700ml、350ml

マッカランの公式サイトは、ダブルカスクの樽をスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラにある樽工房とボデガで作り、シーズニングしていると説明しています。シーズニングに使うシェリーは、業界誌のscotchwhisky.comによるとオロロソです。

シェリーオーク12年

マッカランの公式サイトは、シェリーオークのシリーズを、シェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽の影響を受けた製品群と説明しています。12年については、米国向けの公式ページが「主にシェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽で熟成」と記しています。サントリーの製品ページは、スペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラのシェリー酒で風味づけたヨーロピアンオーク樽で12年熟成させたと説明しています。公式が挙げる香味は、ジンジャー、ドライフルーツ、スパイスです。

ダブルカスク12年

マッカランの公式サイトは、ダブルカスク12年を、シェリーでシーズニングしたアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽で最低12年熟成させたものと説明しています。サントリーの製品ページも、シェリー酒で風味づけしたヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽で仕上げたと説明しています。2種類の樽材は、どちらもシェリー樽として使われています。

樽材の違いについて公式は、アメリカンオークはバニラや新鮮な果実の甘さ、ヨーロピアンオークはやわらかなスパイスやドライフルーツの要素をもたらすと説明しています。日本では、サントリーが2022年6月28日にダブルカスクの15年と18年(いずれも700ml・43%)を発売しています。

トリプルカスク12年とファインオーク

トリプルカスク12年は、シェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽、同じくシェリーでシーズニングしたアメリカンオーク樽、アメリカンオークの元バーボン樽の3種類で、それぞれ別に熟成させた原酒を合わせています。12年の3系統のうち、公式の説明にバーボン樽が出てくるのはトリプルカスクだけです。サントリーは2020年2月4日の発表で、バニラやレモンを感じる香味と長く続くスパイシーな余韻を特長に挙げています。

この系統の前身がファインオークです。業界誌のscotchwhisky.comは、2004年に登場したファインオークを、アメリカンオークのシェリー樽と一部のバーボン樽を使い、シェリー樽100%の従来品と並べたシリーズと説明しています。英国の業界誌The Spirits Businessは2018年3月、ファインオークがシェリーオークとダブルカスクに名前をそろえる形で「トリプルカスク・マチュアード」に改められ、新しいデザインが同年4月から世界で順次展開されると報じました。同誌によると、同じ再編で、2012年に始まった「1824シリーズ」は終売になりました。マッカランの公式サイトも、ファインオーク12年は2018年4月から新しい名前、ボトル、パッケージのトリプルカスク・マチュアード12年になったと説明しています。

日本では、サントリーがトリプルカスク12年を2019年に数量限定で発売したのち、2020年4月7日から全国で発売しました(2020年2月4日発表)。同年10月6日には350mlが加わっています。

シーズニングと樽の大きさ

マッカランのシェリー樽は、ウイスキーを詰める前にシェリーを入れて樽材になじませたシーズニング樽です。シーズニングの仕組みや、ヨーロピアンオークとアメリカンオークの違いはシェリー樽とバーボン樽の違いで扱っています。

scotchwhisky.comによると、マッカランのニューメイクは、容量500リットルのものが中心の大きな元シェリー樽に詰められ、その樽材にはヨーロピアンオークとアメリカンオークの両方があります。500リットル前後の樽の呼び名はウイスキー樽のサイズにまとめています。同誌は、マッカランがエドリントンのもとで、主に北スペインの(一部はアメリカの)木を選び、ヘレスの樽工房テバサと、乾燥の期間とやり方、樽の組み方、シーズニングに使う液体(オロロソ)とその期間までを指定する「ビスポーク樽」を作ってきたとも説明しています。シェリーやバーボン以外の酒に使われた樽はウイスキー樽の種類を参照してください。

蒸溜所と日本の輸入元

ザ・マッカランの蒸溜所はスペイサイドにあり、scotchwhisky.comによると、1824年にアレクサンダー・リードが蒸溜の免許を得たのが始まりです。エドリントンの沿革によると、同社は1999年にハイランド・ディスティラーズを買収し、マッカランとハイランドパークを傘下に収めました。scotchwhisky.comによると、敷地内に建てた新しい蒸溜所は2018年5月に正式に開業しています。

日本の輸入元はサントリーです。The Spirits Businessによると、サントリーは以前からマッカランの株式の一部を持ち、1990年代からエドリントンと提携してきたうえで、2020年1月にエドリントンの株式10%を取得しました。サントリーのザ・マッカランのサイトには、12年の3系統のほか、シェリーオーク18年、ダブルカスク15年と18年、年数表記のないレアカスクなども載っています。

買うときに見るところ

  • 系統名:公式の英語名は「Sherry Oak」「Double Cask」「Triple Cask Matured」で、サントリーの日本語名は「シェリーオーク」「ダブルカスク」「トリプルカスク」です。系統名から、上の早見表の樽の構成が分かります。
  • 旧名:「Fine Oak」と書かれた12年は、2018年4月の改名より前の名前のボトルで、今のトリプルカスクにあたる系統です。
  • 年数:「12 Years Old」は、瓶の中で最も若い原酒の熟成年数です。The Scotch Whisky Regulations 2009第12条は、年数を示せるのは最も若い原酒を指す場合に限るというEUの蒸溜酒規則(Regulation (EC) No 110/2008 第12条3項)の義務に触れたうえで、年数を「年」で表すよう定めています。
  • 度数と容量:サントリーの製品情報では3系統とも40%・700mlで、トリプルカスクには350mlもあります。
  • ボトルのデザイン:米国のウイスキー情報サイトThe Whiskey Washによると、ダブルカスクとシェリーオークなどは2025年6月から米国で順次新デザインに切り替わり、肩にはシェリーの産地アンダルシアの「シェリー・トライアングル」を表す三角形のラベル、裏ラベルには使った樽材の種類を示す記号が入りました。同じ製品でも、発売時期によってラベルの見た目は異なります。

出典

  • サントリー「ザ・マッカラン 製品情報」: https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/
  • サントリー「ザ・マッカラン シェリーオーク12年」: https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/sherryoak/sherryoak12yo/
  • サントリー「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」: https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/doublecask/doublecask12yo/
  • サントリー「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」: https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/triplecask/
  • サントリー ニュースリリース「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」新発売(2020年2月4日): https://www.suntory.co.jp/news/article/13658.html
  • サントリー ニュースリリース「ザ・マッカラン トリプルカスク12年 350ml」新発売(2020年8月18日): https://www.suntory.co.jp/news/article/13751.html
  • サントリー「ザ・マッカラン シェリーオーク18年」: https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/sherryoak/sherryoak18yo/
  • サントリー ニュースリリース「ザ・マッカラン ダブルカスク15年」「同18年」新発売(2022年4月5日): https://www.suntory.co.jp/news/article/14123.html
  • サントリー「ザ・マッカラン レアカスク」: https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/product/rarecask/
  • The Macallan「The Macallan 12 Years Old Sherry Oak」: https://www.themacallan.com/en-us/single-malt-scotch-whisky/sherry-oak-12-years-old
  • The Macallan「Sherry Oak」: https://www.themacallan.com/en/single-malt-scotch-whisky/sherry-oak
  • The Macallan「The Macallan 12 Years Old Double Cask」: https://www.themacallan.com/en-us/single-malt-scotch-whisky/double-cask-12-years-old
  • The Macallan「Double Cask」: https://www.themacallan.com/en-us/single-malt-scotch-whisky/double-cask
  • The Macallan「Triple Cask Matured 12 Years Old」: https://www.themacallan.com/en-us/single-malt-scotch-whisky/triple-cask-matured-12-years-old
  • The Macallan「Fine Oak 12 Years Old」: https://www.themacallan.com/en-us/single-malt-scotch-whisky/the-macallan-fine-oak-12-years-old
  • Edrington「Our History」: https://www.edrington.com/en/our-history
  • scotchwhisky.com「Macallan」: https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1879/macallan/
  • The Spirits Business「Macallan 1824 Series discontinued as new design arrives」(2018年3月26日): https://www.thespiritsbusiness.com/2018/03/macallan-1824-series-discontinued-as-new-design-arrives/
  • The Spirits Business「Suntory buys 10% stake in Macallan maker Edrington」(2020年1月29日): https://www.thespiritsbusiness.com/2020/01/suntory-buys-10-stake-in-macallan-maker-edrington/
  • The Whiskey Wash「The Macallan Revamps Its Brand Aesthetic With Packaging Redesign」(2025年6月4日): https://thewhiskeywash.com/whiskey-news/the-macallan-revamps-its-brand-aesthetic-with-packaging-redesign/
  • The Scotch Whisky Regulations 2009 第12条: https://www.legislation.gov.uk/uksi/2009/2890/regulation/12

家で試すなら

  • グラスグレンケアン グラス蒸溜所のテイスティングでも出てくる形。まずストレートで一口。Amazonで探す ↗広告
  • 本スコッチの本産地ごとに蒸溜所が載っているものを。地図付きだと頭に入ります。Amazonで探す ↗広告
  • 道具加水用スポイト度数の高いものは、スポイトで水を2、3滴。それだけで香りが変わる。Amazonで探す ↗広告

※ Amazonの検索結果へのアフィリエイトリンクです。価格と在庫はリンク先でご確認ください。

よくある質問

マッカランのシェリーオークとダブルカスクの違いは何ですか?
樽材の違いです。シェリーオーク12年は主にシェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽、ダブルカスク12年はシェリーでシーズニングしたアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽で熟成させた原酒を合わせています。どちらもシェリー樽で、公式の説明にバーボン樽は出てきません。日本ではどちらもサントリーが700ml・40%で扱っています。
マッカランのトリプルカスクとファインオークは同じものですか?
同じ系統の新旧の名前です。2004年に登場したファインオークは2018年に「トリプルカスク・マチュアード」へ改名され、マッカランの公式サイトはファインオーク12年が2018年4月からトリプルカスク・マチュアード12年になったと説明しています。シェリーでシーズニングしたヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽に、アメリカンオークの元バーボン樽を加えた構成です。
マッカラン12年の度数と容量はどれくらいですか?
日本の輸入元サントリーの製品情報では、シェリーオーク12年、ダブルカスク12年、トリプルカスク12年はいずれもアルコール分40%・700mlです。トリプルカスク12年には、2020年10月6日に発売された350mlもあります。

ほかのガイド

ガイドをすべて見る →