ウイスキー樽のサイズとは|バレル・ホグスヘッド・バット・パンチョン
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最終更新 2026-09-29
ウイスキー樽の名前は主に容量で呼び分けられ、グレンリベットは主な大きさをバレル(190リットル)、ホグスヘッド(250リットル)、バット(500リットル)の3つとしています。容量が小さい樽ほど、原酒1リットルあたりが接する木の面積は大きくなります。
早見表
| 名前 | 容量 | 出典の説明 |
|---|---|---|
| オクタブ | 約50〜62.5L | グレンリベットは50L、シェリーの統制委員会は62.5L |
| クォーターカスク | 約125L | 500Lのバットの4分の1の大きさ |
| バレル | 約190〜200L | アメリカンスタンダードバレルとも呼ぶ |
| バリック | 約225〜300L | ボルドー型は225L。グレンリベットは最大300L |
| ホグスヘッド | 約250L | 多くはバーボンバレルの側板を組み直してつくる |
| バット | 約500L | シェリーの輸出用樽は500L、ヘレスの熟成用は600L |
| パンチョン | 約500〜700L | バットより背が低く胴が太い |
| ポートパイプ | 350L以上 | グレンリベットは、元はポートの熟成に使われた樽と説明。ポートの生産者シミントンは1パイプを550Lとする |
| ゴルダ | 最大700L | アメリカンオーク製 |
法令の上限は700リットル
The Scotch Whisky Regulations 2009 第3条1項は、スコッチを容量700リットル以下のオーク樽で熟成させると定めています。規則が定めるのは上限だけです。英国政府公開の製品仕様書は、ブレンデッドスコッチには50を超える原酒が使われることがあり、大きさや樽材の異なる樽で熟成されたものが含まれると説明しています。グレンリベットによると、樽の多くは200〜650リットルです。
小さい樽ほど木に触れる割合が大きい
グレンリベットは、小さい樽は容量に対する表面積の比が大きく、原酒と木の反応が速く進むと説明しています。Whisky Magazine(2013年6月)も、樽が小さいほど木に接する原酒の割合が大きいとしています。
形が相似の樽なら内側の面積は容量の3分の2乗に比例するため、1リットルあたりの面積は次のように計算できます。実際の樽は形が同じではないので、目安の数字です。
| 樽(容量) | 1Lあたりの内面積(バット=1) |
|---|---|
| バット(500L) | 1 |
| ホグスヘッド(250L) | 約1.26 |
| バレル(200L) | 約1.36 |
| クォーターカスク(125L) | 約1.59 |
| オクタブ(62.5L) | 2 |
同じ記事でグレンモーレンジィのビル・ラムズデン博士は、大きさは主因ではなく寄与する要因の一つで、樽材や前の中身の影響が大きいと述べています。前の中身の違いはウイスキー樽の種類にまとめています。
名前ごとの由来と形
- バレル: 製品仕様書は、バーボンは内側を焦がした新しいオーク樽で熟成することが法律で決まっていると説明しています。スコッチに使う元バーボン樽はシェリー樽とバーボン樽の違いで扱っています。
- ホグスヘッド: Whisky Magazineは、バーボンバレルの側板で組み直す250リットルの樽と説明しています。
- バット: シェリーの原産地呼称を管理する統制委員会によると、ヘレスの熟成用の樽は600リットル、輸出用は500リットル、半分の大きさは250リットル、大型のボコイは700リットルです。
- パンチョン: Whisky Magazineは、容量500〜550リットルで高さ約1.2メートル、約1.4メートルのバットより背が低く胴が太いと説明しています。グレンリベットは500〜700リットルとしています。
- クォーターカスク: Whisky Magazineは、名前の由来を500リットルのバットの4分の1の大きさとしています。シェリーの統制委員会も「クアルタ・デ・ボタ」を125リットルとしています。ラフロイグは、クォーターカスクは小さいぶん原酒が木に触れる量が増えると説明し、荷馬でウイスキーを運んだ昔の習慣に着想を得たとしています。
- ポートパイプ: グレンリベットは、元はポートの熟成に使われた樽で、容量は350リットル以上と説明しています。ポートの生産者シミントンは、量の単位として1パイプを550リットルとしています。
ラベルのどこを見るか
- 英語の「Barrel」「Hogshead」「Butt」「Puncheon」「Quarter Cask」「Octave」「Barrique」「Pipe」が大きさの名前で、「Sherry Butt」のように前の中身と組み合わせて書かれます。
- ラフロイグ・セレクトの公式説明は、オロロソ・シェリーのバット、ファーストフィルの元バーボンのクォーターカスク、ペドロ・ヒメネス・シェリーのホグスヘッドで熟成した原酒を合わせ、新しいアメリカンオークのバレルで仕上げるとしています。
- 製品名や説明に大きさが出る例に、ラフロイグ・クォーターカスク、キルホーマン・ロッホ・ゴルム2026年版の「oloroso sherry butts」、ジュラ18年の「Bordeaux red wine barriques」があります。
- 1つの樽だけを瓶詰めした製品はシングルカスクとはで扱っています。
出典
- https://www.legislation.gov.uk/uksi/2009/2890/regulation/3
- https://assets.publishing.service.gov.uk/media/5fd36667e90e07662ed92c85/Scotch_Whisky_Technical_File_-_June_2019.pdf
- https://www.theglenlivet.com/en/our-community/articles/types-of-whisky-casks/
- https://whiskymag.com/articles/sizing-up-casks/
- https://www.sherry.wine/sherry-cask/sherrycask-the-cooperage
- https://vintageportsite.com/about-vintage-port/winemaking
- https://en.wikipedia.org/wiki/Oak_(wine)
- https://en.wikipedia.org/wiki/Hogshead
- https://www.laphroaig.com/whiskies/laphroaig-quarter-cask-single-malt-scotch-whisky
- https://www.laphroaig.com/whiskies/laphroaig-select-single-malt-scotch-whisky
- https://www.kilchomandistillery.com/distillery-news/loch-gorm-2026/
- https://www.jurawhisky.com/en-gb/our-whisky/aged-range/18-year-old/
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よくある質問
- ホグスヘッドとは何ですか。
- 容量約250リットルの樽の名前です。Whisky Magazineは、バーボンバレルの側板を組み直してつくる250リットルの樽と説明しており、グレンリベットはバット(500リットル)の半分の大きさとしています。
- パンチョンとバットは何が違いますか。
- どちらも容量500リットル以上の大型の樽です。Whisky Magazineによると、パンチョンは容量500〜550リットル、高さ約1.2メートルで、高さ約1.4メートルのバットより背が低く胴が太い形です。グレンリベットはパンチョンの容量を500〜700リットルとしています。
- クォーターカスクとは何ですか。
- 容量約125リットルの小型の樽です。Whisky Magazineは名前の由来を500リットルのバットの4分の1の大きさとしており、シェリーの統制委員会も「クアルタ・デ・ボタ」を125リットルとしています。ラフロイグ・クォーターカスクは、元バーボン樽とアメリカンオークのクォーターカスクで二段階に熟成すると公式が説明しています。