スコッチの閉鎖蒸溜所とは|1983年と1985年の閉鎖

本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。

最終更新 2026-11-02

目次
  1. 1983年に閉じた蒸溜所
  2. 1985年に閉じた蒸溜所
  3. 閉鎖の理由を書いている資料
  4. 閉鎖のあとの建物
  5. 閉鎖蒸溜所の瓶を見るときに
  6. 出典

閉鎖蒸溜所は、蒸溜をやめて原酒を造らなくなったスコッチの蒸溜所です。当サイトの蒸溜所データでは、1980年代の閉鎖は1983年と1985年にまとまっています。ポートエレンを持つディアジオは、ポートエレンが1983年に、需要の落ち込みでスコットランドの多くの蒸溜所と同じ時期に閉じたと説明しています。閉鎖のあとは、建物を壊したもの、住宅などに変えたもの、国が保存して公開しているもの、建て直して蒸溜を再開したものに分かれます。

当サイトの蒸溜所データで、閉鎖の年を1983年としている蒸溜所は10件、1985年としている蒸溜所は7件で、閉鎖の年が分かる蒸溜所のなかではこの2つの年が最も多くなっています。1983年に閉じた蒸溜所のうち、ポートエレンとブローラは建て直して再開しました。閉鎖したままの蒸溜所は地域別に閉鎖蒸溜所一覧に載せています。

1983年に閉じた蒸溜所

蒸溜所地域場所今の状態
グレンモールハイランドインヴァネス解体
グレンアルビンハイランドインヴァネス解体。跡地は大型店舗
バンフハイランドバンフ解体
ノースポートハイランドブリーチン解体
グレンロッキーハイランドフォート・ウィリアム大半を解体し、一部は住居に転用
グレンユーギーハイランドピーターヘッド解体。風車塔が指定建造物として残る
セントマグダレンローランドリンリスゴー集合住宅に転用。指定建造物
ダラスドゥースペイサイドフォレスHESが管理する見学施設
ポートエレンアイラポートエレン2024年3月19日に再開
ブローラハイランドブローラ2021年に再開

今の状態は当サイトの閉鎖蒸溜所のデータの記載で、ポートエレンとブローラの再開はディアジオの発表と malts.com によります。HESはスコットランドの歴史的建造物を管轄する公的機関ヒストリック・エンバイロンメント・スコットランドです。

1983年に閉じて再開していない8件のうち、当サイトのデータの所有の欄がDCL(ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド)なのは7件です。ディアジオの発表も、ポートエレンが20世紀にディスティラーズ・カンパニーの傘下に入っていたと書いています。インヴァネスにあった3件は、1983年にグレンモールとグレンアルビン、1985年にミルバーンが閉じています。

1985年に閉じた蒸溜所

蒸溜所地域場所今の状態
グレンエスクハイランドモントローズ解体。隣の製麦所だけが残る
グレンユーリーロイヤルハイランドストーンヘイブン解体。跡地は住宅地
ミルバーンハイランドインヴァネス建物を転用
コールバーンスペイサイドエルギンの南建物が残り、指定建造物
コンバルモアスペイサイドダフタウン設備を撤去。建屋は残る
グレンフラグラーローランドエアドリー解体
キリロックローランドエアドリー解体。倉庫・ブレンド・瓶詰めの施設はインバーハウスの本社として残る

1985年に閉じた7件のうち、いまも操業していないのは7件です。グレンフラグラーとキリロックは、エアドリーのモファットと呼ばれる同じ施設の中にあった設備で、当サイトのデータではどちらも1965年に生産を始めています。コンバルモアの建物は、データではウィリアム・グラント&サンズが倉庫として使っています。

閉鎖の理由を書いている資料

閉鎖の理由を所有企業か公的機関が書いている例は、次のとおりです。ほかの蒸溜所は、所有企業や公的機関の資料に閉鎖の理由が見当たらなかったので、このページでは理由を書いていません。

  • ポートエレン: ディアジオの2024年3月の発表は、20世紀にディスティラーズ・カンパニーの傘下に入り、1983年に需要の落ち込みでスコットランドの多くの蒸溜所と同じ時期に閉鎖したと説明しています。
  • ブローラ: malts.com の記事は、ブレンダーが求めるピーテッドの原酒をより少ない蒸溜所でまかなう流れの中での閉鎖で、業界全体でブローラを含むいくつもの蒸溜所が閉じたと書き、この時期を業界にとって最も厳しい時期の一つとしています。
  • ダラスドゥー: HESの登録記録は、1983年3月16日に最後の樽を詰めて閉鎖したと書き、水の供給が不安定だったこと、スコティッシュ・モルト・ディスティラーズのほかの蒸溜所と経済的に競えなかったことを挙げています。
  • セントマグダレン: malts.com の記事は、1983年に、スコットランドの蒸溜業者にとって最も厳しい時期の一つに閉鎖したと書いています。個別の理由は挙げていません。

閉鎖のあとの建物

ダラスドゥーは、HESの登録記録によると1898〜1901年にチャールズ・C・ドイグの設計で建てられました。記録は、1987年にスコットランド大臣に譲渡されたと書いています。建物は1997年に民間に売られましたが、国による管理は続いています。いまはHESの見学施設で、2024年7月1日の発表では、Aceo Distillers 社が蒸溜所の運営を担い、のちの段階で伝統的なウイスキー造りを再開する計画です。

ほかに、建物の一部が指定建造物としてHESに登録されている例があります。

  • セントマグダレン: 1976年にカテゴリーCで登録され、1989年に住居に改装されました。malts.com の記事は、建物が個人の住宅になり、製麦棟とキルンが指定建造物として残ると書いています。
  • グレンロッキー: 受付の事務所、キルン、隣の保税倉庫が1985年5月29日にカテゴリーBで登録されています。malts.com の記事は、もとの蒸溜所でいま残るのはキルンの建物だけとしています。
  • グレンユーギー: 18世紀のものとみられる風車塔が、1971年にカテゴリーBで登録されています。
  • コールバーン: 保税倉庫、事務所、倉庫、コテージ、支配人の家が1987年11月9日にカテゴリーBで登録されています。記録は、建物を19世紀後半のもので、おそらくチャールズ・ドイグの設計としています。

ポートエレンとブローラの再開の経緯と設備は復活した閉鎖蒸溜所とはにまとめています。

閉鎖蒸溜所の瓶を見るときに

  • 蒸溜年: 閉鎖蒸溜所の原酒は、閉鎖の年より前に蒸溜されたものです。ポートエレンとブローラは再開後の原酒もあるので、蒸溜年で見分けます。蒸溜年と瓶詰年の読み方はウイスキーのヴィンテージとはにあります。
  • 別の名前: 当サイトのデータでは、ノースポートはブリーチン蒸溜所、セントマグダレンはリンリスゴー蒸溜所、グレンエスクはヒルサイドやモントローズとも呼ばれていました。
  • 地域: 1983年と1985年に閉じた蒸溜所はハイランドに多く、地域ごとの解説はハイランド、ローランド、スペイサイドのページにあります。

出典

確認日はいずれも2026年11月2日です。閉鎖の年と今の状態は、当サイトの閉鎖蒸溜所のデータ(閉鎖蒸溜所一覧)によります。

よくある質問

閉鎖蒸溜所とは何ですか。
蒸溜をやめて原酒を造らなくなった蒸溜所のことです。閉鎖のあと、建物を壊したもの、住宅などに変えたもの、ダラスドゥーのように国の管理で保存されているもの、ポートエレンやブローラのように建て直して再開したものがあります。
1983年にスコッチの蒸溜所が多く閉じたのはなぜですか。
ディアジオは、ポートエレンが1983年に、需要の落ち込みでスコットランドの多くの蒸溜所と同じ時期に閉じたと説明しています。ダラスドゥーについてヒストリック・エンバイロンメント・スコットランドは、水の供給が不安定だったことと、スコティッシュ・モルト・ディスティラーズのほかの蒸溜所と経済的に競えなかったことを挙げています。
閉鎖蒸溜所は見学できますか。
フォレスのダラスドゥーは、ヒストリック・エンバイロンメント・スコットランドが管理する見学施設として公開されています。2024年7月の発表では、Aceo Distillers 社が蒸溜所の運営を担い、のちの段階で伝統的なウイスキー造りを再開する計画です。開いている日と時間は同機関のページで確かめてください。
1985年に閉じた蒸溜所はどこですか。
当サイトのデータでは、グレンエスク、グレンユーリーロイヤル、ミルバーン、コールバーン、コンバルモア、グレンフラグラー、キリロックです。どれもいまは操業していません。

ほかのガイド

ガイドをすべて見る →

家で試すなら

  • グラスグレンケアン グラス蒸溜所のテイスティングでも出てくる形。まずストレートで一口。Amazonで探す ↗ 広告
  • 本スコッチの本産地ごとに蒸溜所が載っているものを。地図付きだと頭に入ります。Amazonで探す ↗ 広告
  • 割り材軟水ミネラルウォーターウイスキー1に常温の軟水1。ブレンダーが香りを見るときの割り方です。Amazonで探す ↗ 広告

※ Amazonの検索結果へのアフィリエイトリンクです。価格と在庫はリンク先でご確認ください。