グレンモーレンジィの種類|オリジナル・ラサンタ・キンタ・ルバン・ネクター
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最終更新 2026-09-30
グレンモーレンジィの定番は、バーボン樽だけで熟成する「オリジナル 12年」と、バーボン樽の原酒を別の樽と組み合わせる「ラサンタ 15年」(オロロソ・シェリー樽)、「キンタ・ルバン 14年」(ルビーポートの樽)、「ネクター 16年」(甘口白ワインの樽)です。度数はオリジナルが40%、ラサンタが43%、キンタ・ルバンとネクターが46%で、日本の輸入元モエ ヘネシー ジャパンは2024年から2025年にかけて、オリジナル、ラサンタ、ネクターの3本を新しい年数表記の仕様で発売しました。
表記は輸入元の「グレンモーレンジィ」に合わせています。酒販店や通販では「グレンモーレンジ」「グレンモランジー」とも書かれ、銘柄名も「キンタルバン」「クインタ・ルバン」「ネクタードール」などの書き方が混在しています。
早見表
| 商品名(輸入元の表記) | 年数表記 | 樽 | 度数 | 日本での切り替え |
|---|---|---|---|---|
| オリジナル 12年 | 12年 | バーボン樽 | 40% | 2024年8月21日発売。前身はバーボン樽10年熟成の「オリジナル」 |
| ラサンタ 15年 | 15年 | バーボン樽、オロロソ・シェリー樽 | 43% | 2025年5月14日発売。前身は「ラサンタ 12年 シェリーカスク フィニッシュ」 |
| キンタ・ルバン 14年 | 14年 | バーボン樽、ルビーポートワインの樽 | 46% | 2019年に12年から14年へ(海外の報道) |
| ネクター 16年 | 16年 | バーボン樽で14年、甘口白ワインの樽で2年 | 46% | 2025年2月26日発売。前身は年数表記のない「ネクター・ドール」 |
| インフィニータ 18年 | 18年 | バーボン樽で15年、一部をオロロソ・シェリー樽で3年 | 43% | 2024年8月から順次。旧名は「18年」 |
| シグネット | なし | バーボン樽、シェリー樽、内側を焦がした新樽 | 46% | — |
度数と樽は、輸入元のプレスリリースと商品ページ、蒸溜所の公式サイトの表記です。容量は6本とも700mlで、オリジナル 12年には350mlもあります。輸入元は、ラサンタ、キンタ・ルバン、ネクターの3本を「追加熟成シリーズ」と呼んでいます。
オリジナル 12年
グレンモーレンジィは、1843年にハイランド地方のテインで創業した蒸溜所で、いまはLVMHのワイン・スピリッツ部門であるモエ ヘネシーに属しています。輸入元は、ターロギーの泉の硬水を仕込みに使い、蒸溜器の高さは5.14mほどあると紹介しています。同じ地方のほかの蒸溜所はハイランドモルトにまとめています。
オリジナルは、この蒸溜所の原酒をバーボン樽だけで熟成させた基幹の銘柄です。LVMHのブランド紹介は、バーボン樽で10年熟成と説明しています。蒸溜所はこれを12年熟成に置き換えました。2024年7月9日のThe Spirits Businessの記事は、度数は40%のままで、英国では8月から全国で販売すると伝えています。同じ記事でウイスキー製造の責任者ビル・ラムズデン博士は、オレンジ、バニラ、桃、ハチミツという従来の香味をより強く出したと説明しています。
日本では700mlが2024年8月21日、350mlが9月4日に発売されました。輸入元は、バーボン樽で12年熟成させたもので、クレームブリュレやハチミツ、マンダリンオレンジのような味わいが特徴だと説明しています。当サイトのオリジナルのページは、旧仕様の10年として収録しています。
ラサンタとキンタ・ルバン
どちらもバーボン樽の原酒に、ワインやシェリーを寝かせていた樽を組み合わせた銘柄です。こうした造りの呼び方とラベルでの見分け方はカスクフィニッシュの記事にあります。
ラサンタはシェリー樽を使う側です。輸入元の旧商品「ラサンタ 12年 シェリーカスク フィニッシュ」は43度・700mlで、商品ページではオロロソとペドロヒメネスのシェリー樽で熟成したと説明されています。後継の「ラサンタ 15年」は2025年5月14日に日本で発売され、度数は同じ43度、樽はバーボン樽とオロロソ・シェリー樽です。蒸溜所の公式サイトも、15年をバーボン樽とオロロソ・シェリー樽で熟成したものとしています。名前について輸入元は、ゲール語で「温もり」や「情熱」を意味すると説明しています。
キンタ・ルバンはポート樽を使う側で、度数は46%です。Whisky Advocateは2019年5月、年数表記が12年から14年に上がると報じました。同じ年の別の報道では、ウイスキー製造の責任者ビル・ラムズデン博士が、少なくとも10年をバーボン樽で過ごしてからポート樽で仕上げると説明しています。輸入元の商品名は「キンタ・ルバン 14年 ポートカスク フィニッシュ」で、樽はバーボン樽とルビーポートワインの樽です。蒸溜所は、クルミ、黒胡椒、マンダリンオレンジ、ダークチョコレートなどの香味を挙げています。
ネクター 16年とネクター・ドール
ネクターは甘口白ワインの樽を使う銘柄です。前身のネクター・ドールはソーテルヌワインの樽で仕上げたもので、以前は12年の年数表記がありました。2019年に年数表記を外したことは、The Whiskey Reviewerが同年7月に報じています。輸入元の商品ページに残る「ネクター・ドール ソーテルヌカスク フィニッシュ」も、年数表記なしの46度・700mlです。
2023年11月、蒸溜所は後継の「ザ・ネクター 16年」を発表しました。バーボン樽で14年熟成した原酒を、フランスのソーテルヌとモンバジャック、スペインのモスカテル、ハンガリーのトカイという4種類の甘口白ワインの樽で2年仕上げたもので、度数は46%です。日本では「ネクター 16年」の名で2025年2月26日に発売され、輸入元はネクター・ドールを発展させた後継と位置づけています。ラベルの16年は、後熟の2年を含めた年数です。
インフィニータ 18年とシグネット
定番の4本のほかに、輸入元は年数の長い「インフィニータ 18年」と、年数表記のない「シグネット」を扱っています。インフィニータ 18年は「グレンモーレンジィ 18年」の名前とパッケージを改めたもので、2024年8月から順次切り替わりました。アメリカンオークのバーボン樽で15年熟成した後、一部をオロロソ・シェリー樽に移して3年熟成させ、度数は43度です。シグネットは46度です。蒸溜所は、年に一度だけ蒸溜するチョコレートモルトの原酒を出発点に、バーボン樽、シェリー樽、内側を焦がした新樽の原酒を合わせると説明しています。蒸溜所の公式サイトは、この2本をプレステージの区分に並べています。
英国向けの公式サイトのコア商品には、バーボン樽、内側を焦がした新樽、ライウイスキーの樽を使う年数表記なしの「トリプルカスク リザーブ」(40%)もあります。輸入元の商品一覧とプレスリリースでは、この銘柄は確認できませんでした。
買うときに見るところ
- 商品名の年数: 「ラサンタ 12年」は2025年5月より前、「ネクター・ドール」は2025年2月より前、年数が12年のキンタ・ルバンは2019年の変更より前の仕様です。オリジナルは「12年」とあれば2024年8月以降の仕様です。輸入元の公式通販店(Yahoo!ショッピング)には、2026年9月時点で「オリジナル 10年 700ml」と「オリジナル 12年 グラス付ギフトボックス」の両方が並んでいました。
- 樽の書き方: 旧商品は「シェリーカスク フィニッシュ」「ポートカスク フィニッシュ」「ソーテルヌカスク フィニッシュ」のように、商品名に樽を添えていました。2025年の輸入元のリリースでは「ラサンタ 15年」「ネクター 16年」のように年数だけを付け、樽は商品説明の中で示しています。
- 度数: ラサンタは12年と15年のどちらも43度なので、度数では新旧を見分けられません。
- 容量: 輸入元の定番で350mlがあるのはオリジナル 12年です。2025年9月3日には、オリジナル 12年、キンタ・ルバン 14年、ラサンタ 15年を100mlずつ詰めた「テスターパック」が発売されました。
- 同じ会社の蒸溜所: グレンモーレンジィ社は1997年にアイラ島のアードベッグを取得しています。定番の違いはアードベッグの種類にまとめています。
出典
- https://www.moethennessyjapan.com/brands/glenmorangie/
- https://www.moethennessyjapan.com/brands/glenmorangie/sp/product/the-original/
- https://www.moethennessyjapan.com/brands/glenmorangie/sp/product/the-lasanta/
- https://www.moethennessyjapan.com/brands/glenmorangie/sp/product/quinta-ruban-14-yo/
- https://www.moethennessyjapan.com/brands/glenmorangie/sp/product/nectar-dor/
- https://www.moethennessyjapan.com/brands/glenmorangie/sp/product/signet/
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000740.000006986.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000721.000006986.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000788.000006986.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000827.000006986.html
- https://store.shopping.yahoo.co.jp/moet-hennessy-s1/a5d6a5e9a5.html
- https://www.glenmorangie.com/collections/core-expressions/
- https://www.glenmorangie.com/collections/prestige-expressions/
- https://www.glenmorangie.com/products/the-original-12-years-old/
- https://www.glenmorangie.com/products/glenmorangie-the-lasanta-15-years-old/
- https://www.glenmorangie.com/products/the-quinta-ruban/
- https://www.glenmorangie.com/products/the-nectar-16-years-old/
- https://www.glenmorangie.com/products/glenmorangie-signet/
- https://www.glenmorangie.com/products/glenmorangie-triple-cask-reserve/
- https://www.lvmh.com/en/our-maisons/wines-spirits/glenmorangie
- https://www.lvmh.com/en/our-maisons/wines-spirits/ardbeg
- https://www.ardbeg.com/aboutardbeg/history.html
- https://www.thespiritsbusiness.com/2024/07/glenmorangie-reimagines-the-original/
- https://www.thespiritsbusiness.com/2023/11/glenmorangie-reimagines-its-sweetest-whisky/
- https://whiskyadvocate.com/glenmorangie-quinta-ruban-14-year-orphan-barrel-scotch-whisky-whiskey
- https://whiskeyreviewer.com/2019/07/glenmorangie-raises-age-statements-on-one-malt/
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よくある質問
- グレンモーレンジとグレンモーレンジィは違うお酒ですか?
- 同じ蒸溜所の同じブランドです。日本の輸入元モエ ヘネシー ジャパンの表記が「グレンモーレンジィ」で、酒販店や通販では「グレンモーレンジ」「グレンモランジー」とも書かれます。蒸溜所は1843年にハイランド地方のテインで創業し、いまはLVMHのワイン・スピリッツ部門に属しています。
- ラサンタとキンタ・ルバンの違いは何ですか?
- 組み合わせる樽と度数が違います。輸入元の表記では、ラサンタ15年はバーボン樽とオロロソ・シェリー樽で43度、キンタ・ルバン14年はバーボン樽とルビーポートワインの樽で46度です。どちらも700mlで、輸入元はネクター16年とあわせて3本を「追加熟成シリーズ」と呼んでいます。
- ネクター・ドールはなくなったのですか?
- 後継の「ネクター 16年」に切り替わりました。ネクター・ドールはソーテルヌワインの樽で仕上げた銘柄で、2019年に12年の年数表記が外れました。蒸溜所は2023年11月に16年を発表し、日本では2025年2月26日に発売されています。16年はバーボン樽で14年熟成した後、4種類の甘口白ワインの樽で2年仕上げた46%です。