スプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼルバーンの違い|ピートと蒸溜回数

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最終更新 2026-09-29

目次
  1. 早見表
  2. スプリングバンク
  3. ロングロウ
  4. ヘーゼルバーン
  5. 飲み比べるなら
  6. よくある誤解
  7. 出典

スプリングバンク、ロングロウ、ヘーゼルバーンは、どれもキャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所で造られるシングルモルトです。3銘柄は、麦芽に付けるピートの量(8〜10ppm・50〜55ppm・0ppm)と蒸溜回数(2回半・2回・3回)の組み合わせを変えて造り分けられています。

蒸溜所を所有するのは J&A Mitchell で、scotchwhisky.com によると生産時間の10%をロングロウに、さらに10%をヘーゼルバーンに充てています。

早見表

銘柄ピート蒸溜回数麦芽の乾燥代表的なボトル
スプリングバンク8〜10ppm2回半ピート燻煙6時間+熱風30時間スプリングバンク10年 46%
ロングロウ50〜55ppm2回ピート燻煙のみ48時間ロングロウ 46%・年数表記なし
ヘーゼルバーン0ppm3回熱風のみ30時間ヘーゼルバーン10年 46%

ppm はピートで燻した後の麦芽の値で、瓶の中身を測った値ではありません。ロングロウの値は輸入元ウィスク・イーの表記、ほか2銘柄は scotchwhisky.com の記載です。乾燥時間は Wikipedia の記載によります。

スプリングバンク

1828年に William Reid が免許を取得した蒸溜所の本家銘柄です。蒸溜は2回半で、Wikipedia は、初溜で得たローワインの一部を再溜の前に取り分け、フェインツに戻してもう一度蒸溜する方式と説明しています。ピートの呼び方は資料で分かれ、輸入元は「軽くピートを焚き込んだ麦芽」、Wikipedia は medium-peated と書いています。

スチルは3基で、1基が直火、2基が蒸気加熱です。Wikipedia は、蒸溜に使う麦芽をすべて蒸溜所のフロアモルティングでまかなっていると記載しています。

10年は46%・700ml、樽はバーボン樽原酒60%・シェリー樽原酒40%です(輸入元の商品ページ)。当サイトには15年、21年、CV、ローカルバーレイのページもあります。

ロングロウ

名前は、1824年に John Ross が創業し1896年に閉鎖したキャンベルタウンのロングロウ蒸溜所から借りています。J&A Mitchell がスプリングバンク蒸溜所で初めてロングロウを蒸溜したのは1973年です。旧ロングロウの残った建物は1971年に同社が取得し、倉庫とスプリングバンクの瓶詰め所に使われています。

麦芽はピートだけで48時間乾燥させた50〜55ppmのもので、2回蒸溜です。Wikipedia によると、蒸溜器から出る原酒の度数は68%です。

海外では「Longrow Peated」の名で46%・年数表記なしのボトルが売られています。日本の輸入元ウィスク・イーでの商品名は「ロングロウ」で、46%・700ml、熟成年数の記載はありません。

ヘーゼルバーン

スプリングバンク蒸溜所が3回蒸溜の原酒を初めて造ったのは1997年で、1925年まで操業したキャンベルタウンのヘーゼルバーン蒸溜所の名を付けました。初めての瓶詰めは2005年の8年物、10年は2014年に出ています。

麦芽はピートを使わず熱風だけで30時間乾燥させます。Wikipedia によると、蒸溜器から出る原酒は74〜76%で、ロングロウの68%より高くなります。scotchwhisky.com は、ノンピート麦芽と3回蒸溜で得られる原酒を「軽く、フルーティで繊細」と説明しています。

10年は46%・700ml、バーボン樽100%の熟成です(輸入元の商品ページ)。

飲み比べるなら

ピートの少ない順に、ヘーゼルバーン10年(0ppm)、スプリングバンク10年(8〜10ppm)、ロングロウ(50〜55ppm)と並べると、蒸溜回数も3回・2回半・2回と一段ずつ変わります。3本とも46%なので、度数をそろえて比べられます。

ただし熟成の条件は同じではありません。樽はヘーゼルバーン10年がバーボン樽100%、スプリングバンク10年がバーボン樽60%・シェリー樽40%で、ロングロウは年数表記がありません。

よくある誤解

  • ロングロウとヘーゼルバーンは別の会社や別の蒸溜所の銘柄ではありません。どちらもスプリングバンク蒸溜所の製品で、名前だけをかつての蒸溜所から借りています。
  • 3銘柄の違いはピートだけではありません。蒸溜回数も2回半・2回・3回と違います。
  • キルケラン12年などのキルケランは、同じ J&A Mitchell 傘下で隣にあるグレンガイル蒸溜所が造っています。麦芽は隣のスプリングバンクで製麦したものを使っていますが、スプリングバンク蒸溜所の銘柄ではありません。
  • 輸入元の表記は「ヘーゼルバーン」です。「ヘイゼルバーン」と書かれた場合も、指しているのは同じ Hazelburn です。

出典

  • https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1892/springbank/
  • https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2062/longrow/
  • https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2043/hazelburn/
  • https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2595/j-a-mitchell-company/
  • https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1859/glengyle/
  • https://en.wikipedia.org/wiki/Springbank_distillery
  • https://whisk-e.co.jp/products/springbank10yo/
  • https://whisk-e.co.jp/products/longrow/
  • https://whisk-e.co.jp/products/hazelburn10y/
  • https://www.abbeywhisky.com/products/longrow-peated-2026
  • https://insidethecask.com/2020/02/17/the-distilleries-of-campbeltown/

スプリングバンク蒸溜所が出している3つの銘柄

スプリングバンク蒸溜所は、本家のスプリングバンクに加えてロングロウとヘーゼルバーンの3銘柄を造っています。3銘柄は麦芽のピート(8〜10ppm・50〜55ppm・0ppm)と蒸溜回数(2回半・2回・3回)の組み合わせで分けています。

銘柄ピート蒸溜回数麦芽の乾燥代表的なボトル購入
スプリングバンクSpringbank8〜10ppm2回半ピート燻煙6時間+熱風30時間スプリングバンク10年Amazonで探す広告楽天で探す広告
ロングロウLongrow50〜55ppm(輸入元の表記)2回ピート燻煙のみ48時間ロングロウ ピーテッドAmazonで探す広告楽天で探す広告
ヘーゼルバーンHazelburn0ppm(ノンピート)3回熱風のみ30時間ヘーゼルバーン10年Amazonで探す広告楽天で探す広告

家で試すなら

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よくある質問

ロングロウとスプリングバンクは同じ蒸溜所ですか。
はい。ロングロウもヘーゼルバーンも、J&A Mitchell が所有するキャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所で造られています。名前は、かつてキャンベルタウンにあったロングロウ蒸溜所(1824〜1896年)とヘーゼルバーン蒸溜所(1925年まで操業)から借りたものです。
3銘柄はピートの強さだけが違うのですか。
いいえ。ピートはスプリングバンク8〜10ppm、ロングロウ50〜55ppm、ヘーゼルバーン0ppmで、蒸溜回数も2回半・2回・3回と違います。麦芽の乾燥も、ピート燻煙6時間+熱風30時間、ピート燻煙のみ48時間、熱風のみ30時間と分かれています。
キルケランもスプリングバンクの銘柄ですか。
いいえ。キルケランは、同じ J&A Mitchell 傘下で隣にあるグレンガイル蒸溜所が造っています。麦芽は隣のスプリングバンクで製麦したものを使っていますが、仕込みと蒸溜はグレンガイル蒸溜所で行われます。

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