ウォッシュバックとは|発酵槽の素材と発酵時間

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最終更新 2026-10-19

目次
  1. 素材と大きさ
  2. 発酵の時間
  3. 法令の条件
  4. ラベルで見るところ
  5. 出典

ウォッシュバック(washback)は、糖化槽で取った麦汁に酵母を加え、アルコールを含むウォッシュに変える発酵槽です。ディアジオの用語集によると、カラマツやマツの木で造るものと、いまはより一般的なステンレス製があり、容量は1,000リットルから16万リットルまで幅があります。できたウォッシュの度数はふつう7〜8%で、ビールに近い液として初溜釜に送られます。

素材と大きさ

蒸溜所素材公式の説明
ボウモアオレゴンパイン2階分の高さの槽が6基
アードベッグオレゴンパイン木が発酵中の液にエステルや石炭酸のような香りを与えるとする。ウォッシュは約8%
エドラダワーオレゴンパイン2基とも50年以上使っている
ブルイックラディダグラスファー6基
オールドプルトニーステンレス6基で、1基の容量は2万3,500リットル

発酵槽を並べた部屋はタンルームと呼ばれます。ディアジオはオーバンの工程を紹介する記事で、タンルームを麦汁を発酵させる部屋と説明しています。ボウモアのタンルームには6基の槽が並び、酵母が糖をアルコールに変えるときに激しく泡立ちます。

素材が発酵に影響するかどうかは、資料によって書き方が分かれます。ディアジオの用語集は素材の種類は発酵の過程に影響しないと書き、アードベッグは自社のオレゴンパインの槽が独自の香りを加えると説明しています。

発酵の時間

ディアジオの用語集によると、酵母はおよそ45時間で死に、それ以上アルコールは増えません。45〜50時間で発酵を終えるとナッツや麦芽のような香りの原酒に、75時間ほどまで置くと果実のような香りが多く出ます。発酵ではアルコールのほかに二酸化炭素もできます。

蒸溜所公式の説明
ラフロイグ約1万500リットルの麦汁に酵母を加え、2日ほどで糖をアルコールに変える
オールドプルトニー17℃で乾燥酵母を加え、約60時間。時間は経験で決める
ネクニアン68〜114時間。スコッチでは60時間が一般的とする。酵母は2種類を使う

英国政府の製品仕様書(2019年6月版)は、スコットランドの涼しい気候では発酵を低い温度で始め、自然に上がるに任せても最高で約33℃にとどまると説明しています。糖化に使えるのは大麦麦芽自身の酵素だけなので、発酵には専用の酵母の株が必要になるとも書いています。グレーンウイスキーでは、麦汁を15〜23℃ほどに冷まして酵母を加え、発酵は2〜3日です。

法令の条件

The Scotch Whisky Regulations 2009 の規則3は、麦汁を酵母を加えることだけで発酵させ、仕込みから発酵までを蒸溜するのと同じ蒸溜所で行うよう求めています。槽の素材や発酵の時間は定めていません。製麦から瓶詰めまでの流れはスコッチの造り方に、発酵の後の蒸溜は蒸溜回数の違いにあります。

ラベルで見るところ

出典

確認日はいずれも2026年10月19日です。

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よくある質問

ウォッシュバックとは何ですか。
麦汁に酵母を加えてアルコールを含むウォッシュに変える発酵槽です。ディアジオの用語集によると、カラマツやマツの木製と、より一般的なステンレス製があり、容量は1,000リットルから16万リットルまであります。ウォッシュの度数はふつう7〜8%です。
木製とステンレス製で原酒は変わりますか。
資料によって書き方が分かれます。ディアジオの用語集は素材の種類は発酵の過程に影響しないとし、アードベッグは自社のオレゴンパインの槽が発酵中の液にエステルや石炭酸のような香りを与えると説明しています。
スコッチの発酵は何時間ですか。
蒸溜所によって違います。ディアジオの用語集は酵母がおよそ45時間で死ぬとし、75時間ほど置くと果実のような香りが多く出ると説明しています。オールドプルトニーは約60時間、ネクニアンは68〜114時間で、ネクニアンはスコッチでは60時間が一般的としています。

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