グレンリベットとグレンフィディックの違い|創業・所有・定番12年
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最終更新 2026-09-30
グレンリベットとグレンフィディックはどちらもスペイサイドの蒸溜所で、グレンリベットは1824年に製造免許を取ったペルノ・リカール傘下の蒸溜所、グレンフィディックは1887年に蒸溜を始めたウィリアム・グラント&サンズの蒸溜所です。定番の12年は日本ではどちらも40%・700mlで、公式の樽の説明はグレンリベットが主にアメリカンオーク樽、グレンフィディックがオロロソ・シェリー樽とバーボン樽です。
早見表
| 項目 | グレンリベット | グレンフィディック |
|---|---|---|
| 所在地 | スペイサイド。リベット川を見下ろすミンモア | スペイサイドのダフタウン。フィディック川のそば |
| 始まり | 1824年、ジョージ・スミスが製造免許を取得 | 1886年に建設、1887年のクリスマスに初蒸溜 |
| 所有 | ペルノ・リカール(2001年から)。運営はシーバス・ブラザーズ | ウィリアム・グラント&サンズ(家族経営) |
| 日本の輸入元 | ペルノ・リカール・ジャパン | ブラウンフォーマンジャパン(2025年1月から総代理店) |
| 定番12年の日本での商品名 | ザ・グレンリベット 12年 | グレンフィディック 12年 スペシャルリザーブ |
| 12年の度数・容量(日本) | 40%・700ml | 40%・700ml |
| 12年の樽(公式の説明) | アメリカンオークとヨーロピアンオーク。主にアメリカンオーク | オロロソ・シェリー樽とバーボン樽で12年熟成し、オーク材のマリッジタンで落ち着かせる |
蒸溜所ごとの詳しい情報はグレンリベットとグレンフィディックのページにあります。
スペイサイドの中の場所
2つはどちらもスペイサイドにありますが、町も谷も別です。グレンリベットはリベット川の谷にあり、scotchwhisky.comによると、リベット川を見下ろす高台のミンモアで1859年から蒸溜しています。ペルノ・リカール・ジャパンは2024年1月の発表で、所在地を「スペイサイド地方リベット渓谷」と表記しています。
グレンフィディックはダフタウンの町の、フィディック川のそばにあります。ダフタウンは1817年に第4代ファイフ伯ジェームズ・ダフが築いた町で、scotchwhisky.comは、同じ町にある蒸溜所として、同じ会社のバルヴェニーとキニンヴィ、ディアジオのモートラック、ダフタウン、グレンダランを挙げています。
免許の年と創業の年
グレンリベットの始まりの年1824年は、ジョージ・スミスが製造免許を取った年です。ペルノ・リカール・ジャパンは、創始者ジョージ・スミスの蒸溜所がリベット渓谷で最初に蒸留ライセンスを取得したのが1824年だとし、「政府公認蒸留所第一号」と説明しています。scotchwhisky.comは年を示していませんが、スミスを1823年の酒税法(Excise Act)のあとに出た新しい免許を最初に取った一人と書いています。ペルノ・リカール・ジャパンによると、1884年には定冠詞のついた「THE GLENLIVET」の名前を使うことが認められました。
グレンフィディックは、モートラック蒸溜所の所長だったウィリアム・グラントが1886年に建て、1887年のクリスマスの日に最初の蒸溜液が流れ出ました(scotchwhisky.com)。日本の総代理店のブラウンフォーマンジャパンも、創業を1887年のクリスマスの日としています。
所有と日本の輸入元
グレンリベットは2001年からペルノ・リカールのグループに入り、同社のスコッチ部門シーバス・ブラザーズが運営しています。日本ではペルノ・リカール・ジャパンが輸入し、2019年12月の発表ではファウンダーズリザーブ(年数表記なし)、12年、15年 フレンチオーク・リザーブ、18年をいずれも40度・700mlで扱っていました。
グレンフィディックはウィリアム・グラント&サンズの蒸溜所で、ブラウンフォーマンジャパンは同社を家族経営と紹介しています。日本では2025年1月1日からブラウンフォーマンジャパンが同社ブランドの総代理店になり、グレンフィディックのほかザ・バルヴェニー、グランツ、ヘンドリックスなども扱っています。
定番12年の樽と度数
ザ・グレンリベット 12年について、日本の公式サイトは、アメリカンオークとヨーロピアンオークの樽で熟成し、主にアメリカンオークの空き樽を使うと説明しています。ペルノ・リカールの製品情報には40%、43%、48%の表示があり、商品によって度数が違います。日本の通常品は、ペルノ・リカール・ジャパンの2019年12月の発表で40度・700mlです。ほかに2022年3月に48度の「12年 ライセンスド・ドラム」(ファーストフィルのバーボン樽とファーストフィルのヨーロピアンオーク樽)、2024年1月に43度の「12年 200周年記念 限定ボトル」(ファーストフィルのアメリカンオーク樽100%)が数量限定で出ました。製品ページはザ・グレンリベット 12年です。
グレンフィディック 12年について、公式は、オロロソ・シェリー樽とバーボン樽で12年熟成したあと、オーク材のマリッジタンで落ち着かせると説明しています。日本ではブラウンフォーマンジャパンの2025年5月の限定パッケージの発表で40%・700mlです。同じ発表には15年 ソレラリザーブと18年 スモールバッチリザーブも、どちらも40%・700mlで載っています。製品ページはグレンフィディック 12年です。
公式の説明でシェリー樽の名前を出しているのは、グレンフィディック12年のほうです。樽の種類による違いはシェリー樽とバーボン樽で扱っています。
「世界一売れている」の表記について
scotchwhisky.comはグレンフィディックを世界で最も売れているシングルモルトと書いていますが、何年の数字かは示していません。英国の業界誌The Spirits Businessの2017年6月16日の記事では、2016年の販売数量はグレンフィディックが121万ケース、グレンリベットが103万ケース(1ケース9リットル換算)で、グレンフィディックがシングルモルトスコッチの首位でした。同誌の2025年6月の集計(2024年分)には、ウィリアム・グラント&サンズが数字を出さなかったため、グレンフィディックが載っていません。
買うときに見るところ
- 「ザ」の有無:日本の輸入元の商品名は「ザ・グレンリベット」で、グレンフィディックには「ザ」がつきません。
- 12年の度数:日本の通常品はどちらも40%です。グレンリベット12年には43%や48%の限定品もあり、ラベルの度数で見分けられます。
- 「スペシャルリザーブ」:日本で売られているグレンフィディック12年の商品名についている言葉で、年数表記は12年です。
- 年数のない商品:グレンリベットの「ファウンダーズリザーブ」は年数を表示していない別の商品です。
- 輸入者:裏ラベルの輸入者名で、ペルノ・リカール・ジャパン、ブラウンフォーマンジャパンの正規輸入品かどうかが分かります。ブラウンフォーマンジャパンがグレンフィディックの総代理店になったのは2025年1月1日からです。
出典
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1861/the-glenlivet/
- https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1856/glenfiddich/
- https://scotchwhisky.com/magazine/around-the-world/whisky-travel/10840/dufftown/
- https://www.pernod-ricard.com/en/brands/the-glenlivet
- https://www.theglenlivet.jp/our-whisky/cc-12.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000004201.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000004201.html
- https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1391480.html
- https://shop.us.glenfiddich.com/products/glenfiddich-12-year-old
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000137946.html
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000137946.html
- https://www.thespiritsbusiness.com/2017/06/glenfiddich-extends-lead-over-glenlivet-in-whisky-stakes/
- https://www.thespiritsbusiness.com/2025/06/top-10-biggest-selling-scotch-brand-champions/
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よくある質問
- グレンリベットとグレンフィディックはどちらが古い蒸溜所ですか?
- 年号で比べるとグレンリベットが先です。グレンリベットは1824年にジョージ・スミスが製造免許を取り、現在の場所では1859年から蒸溜しています。グレンフィディックはウィリアム・グラントが1886年に建て、1887年のクリスマスの日に蒸溜を始めました。
- グレンリベット12年とグレンフィディック12年の違いは何ですか?
- 日本の通常品はどちらも40%・700mlで、違いは公式が説明する樽です。ザ・グレンリベット 12年はアメリカンオークとヨーロピアンオークの樽で熟成し主にアメリカンオークを使い、グレンフィディック 12年はオロロソ・シェリー樽とバーボン樽で12年熟成したあと、オーク材のマリッジタンで落ち着かせると、それぞれの公式が説明しています。
- グレンリベットとグレンフィディックの日本の輸入元はどこですか?
- グレンリベットはペルノ・リカール・ジャパン、グレンフィディックは2025年1月1日から総代理店になったブラウンフォーマンジャパンです。所有企業はそれぞれペルノ・リカール(運営はシーバス・ブラザーズ)とウィリアム・グラント&サンズです。